開院3年目のごあいさつ
いつも当院をご利用いただきありがとうございます。
おかげさまで、しちご歯科は開院から3年目を迎えることができました。
これもひとえに、通ってくださる皆さまのおかげです。心より感謝申し上げます。
昨年から、当院では「オルビクリア」という新しいマウスピース矯正を導入いたしました。
これまでにない技術を用いた矯正法であり、私自身も設計や運用に慣れるまで試行錯誤の毎日でした。
スタッフも初めての取り組みに戸惑うこともありましたが、院内で研修を重ね、少しずつシステムが整い、今では安定してご提供できるようになっています。
製作枚数が増える中で、医院に残って終電近くまでマウスピースの設計を考える日々もありました。
そうした取り組みの中で、この新しい矯正法の特徴も見えてきました。
柔らかい素材で装着しやすく、違和感が少ないというメリットがある一方で、決められた時間きちんと装着していただかないと効果が出にくい、という課題もあります。
そのため、患者さんのライフスタイルに応じて、以前から取り扱っている「インビザライン」をご提案する場合もあります。
一人ひとりに合った方法を一緒に考えながら、最善の治療を目指しています。
また、今年は「フルマウス治療」を希望される患者さんが増えてきました。
これは、お口全体の状態を総合的に整える治療で、インプラントやセラミックを用いて機能と見た目を回復するものです。
なかには、すべての歯をインプラントにするという大規模な治療を選ばれた方もおられ、治療の流れや治療中の不便が出ないよう、スタッフ一同細心の注意を払いながら対応してきました。
こうした経験を通じて、自分たちはまだまだ患者さんに十分寄り添いきれていないと感じる場面もありました。
「いつ噛めるようになるのか」「次はどんな治療をするのか」など、説明が不十分だったことも反省点のひとつです。
今年の私たちの目標は、「治療の質」だけでなく「説明の質」も高めていくことでした。
ただ患者さんの数を増やすのではなく、一つひとつの治療を丁寧に行い、しっかりとご理解・ご納得いただいたうえで進めていくことに力を入れてまいりました。
そんな中、当院のスタッフが学会や大会で発表するなど、外部でも活躍の場を広げるようになりました。
医院全体がひとつのチームとして成長し「しちご歯科」をもっと良くしていこうと皆が協力し合えた一年だったと思います。
これからも、患者さん一人ひとりと丁寧に向き合いながら、よりよい医療をご提供できるよう努力してまいります。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。